〜今後さらなる情報化社会が到来する!国家と組織にプログラマーがますます必要になる!〜

2000年、当時の森喜朗首相がIT革命をイット革命と呼んで話題となりましたが、
ITすなわち情報技術は、私たちの生活においてもはや当たり前の存在となり、ITという言葉さえ、もはや古臭く思えてしまうようになっているではないでしょうか?

半導体の世界には、ムーアの法則というものが存在しています。

ムーアの法則とは、
インテルの創業者に一人のゴードン・ムーアが提唱したもので、
「半導体の集積率は18ヶ月で2倍になる」
というものです。

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少し難しい話になりますが、半導体とは、トランジスタという素子がたくさん集積したものです。
そして、トランジスタとは、いわゆる真空管の役割と同じで、
「0か1」を電気的に表現するものです。

その一定の面積に集積されるトランジスタの数が、なんと18ヶ月で2倍になるというのです。
もちろん、半導体の集積率が大きければ大きいほど、より膨大な量の計算ができるわけですから、より高性能なコンピュータを作ることができるようになり、情報処理のスピードも速くなり、処理できる情報の量も膨大になります。

私たちの身の回りを見てみても、ほとんどの人が、iPhoneなどのスマートフォンや、タブレットを持ち、街中でWifiなどの環境が整備され、常時インターネットに接続できる環境になってきております。

また、そのスマホやタブレットなども、毎年新しいものが発表され、
目まぐるしい業界となっております。

今、述べてきたことは、主にハードの面ではありますが、ソフトの面でもかなりの成長があり、むしろハード面の発展に、ソフト面がついていくのが大変なくらいになっております。

ソフトの面では、つまりプログラムする人、プログラマーをいうのですが、
プログラマーとは、コンピュータという、半導体つまり、二酸化シリコンや金属の寄せ集めの塊に命令を書き込み、動作を設計する人を言います。

その、プログラムというソフトを設計できる人が、情報化社会のニーズからして、圧倒的に足りていないのです。

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今後は、社会のもっと大部分がコンピュータ制御により、システム化、自動化され、私たちの生活はますます便利になることが予想されます。
これは、人々のニーズであり、避けることができない未来の姿であるし、そうあるべきであると思います。

しかし、それは、同時にその大部分がシステム化された社会を設計し、メンテナンスする人がたくさん必要になるということです。

例えば、今は、家電や車なども自動化されつつありますが、
ひと昔前では、故障してもお父さんが日曜大工的に修理できたものでも、高度に自動化された機械になれば、専門的な知識と技術を持った専門家に修理を依頼しなければならなくなるのです。

今、世界の人口は増えつつあり、先進国だけではなく、インド、東南アジア、南米などの国々でも、高度に情報化、システム化された社会ができつつあります。

その中で、それらの高度に情報化され、システム化された社会を支えるプログラマーの存在がますます重要になり、かなりのニーズがあるのです。

また、戦争の世界でも、各国にいまやサイバー軍なるものが存在し、現実に世界各国の主要な政府機関や、病院、学校などの社会インフラへのサイバー攻撃がなされ、実際に被害が出ております。

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そうした中で、日本の政府機関でも、サイバー攻撃からの防衛のために、ホワイトハッカーを養成するための組織「産業サイバーセキュリティセンター」を発足し、当初は定員に対して、9倍の応募があったというニュースが流れておりました。

また、すでにフィンランドなどでは既になっておりますが、日本においても2020年から小学校においてプログラミングの授業が義務化されるということになりました。
※教える人が少ないという問題があるそうですが・・・

これは、やはり国家をあげて、高度情報化・システム化社会に向けて、それらを支えるプログラマーを養成していくということだと思います。

日本は明治維新によって、あの短期間で欧米列強に並ぶ程までに文明化、近代化し、明治維新からわずか40年足らずで当時世界最強国である大英帝国(イギリス)と日英同盟を結び、無敵艦隊と称されたロシアのバルチック艦隊を破り、日露戦争に勝利し、
敗戦とはなりましたが、第二次世界大戦では、イギリスに代わり世界一の大国となりつつあったアメリカと戦っているのです。

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すなわち、戦前の日本は、既に先進国であったと言えると思います。

このように、明治維新からわずかな期間で欧米列強と肩を並べるまでに近代化できた理由は、江戸時代などから寺子屋などの私塾において、日本語教育や、その他の教育がなされ、国民の教養のレベルが高かったからだと思います。

すなわち、明治維新の頃の日本語の普及にあたるものが、これからのプログラミングの普及にあたるのもになるのではないかと思います。

今後、世界中がますます情報化の波に押され、このトレンドは止まることはありません。
そして、プログラミングに対するニーズ、プログラマーに対するニーズがますます増えていきます。
すなわち、より多くのプログラマーを養成した国が、次の高度情報化社会を牽引する先進国となっていくのではないかと思います。

これは、企業、非営利組織などでも言えることではないかと思います。

今後、ますます、企業や組織内部で、情報化を支える人材が必要とされてくると思いますし、このトレンドはもはや変えることはできないと思います。

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すなわち、企業、政府機関、非営利組織などの業種を問わず、今後はプログラマー、高度に情報化社会に対応できる人材の育成がその組織の未来を、明日を決めていくのではないかと思います。

そして、その高度情報化社会に対応できるリーダーが、
または、そのような人材を養成し、戦力化できるリーダーが、
組織の中で、明日のリーダーになっていくのです。

Faust