2015年8月6日(木)

3.イノベーションと企業家精神について②~イノベーションⅠ~

章のはじめに、まず、イノベーションについて述べていきたいと思います。
イノベーションという言葉は、巷に溢れておりますが、一体どのようなことなのか?と思う方が多いのではないでしょうか?

私は、イノベーションとは、変化や、現実や認識とのズレ(ギャップ)の中に、チャンスや、次の成功への道すじを見いだすことであると思います。
そして、その方法としては、P・F・ドラッカー的に言えば、体系的廃棄、J・A・シュンペーター的に言えば、異質なものの結合だと思うのです。

すなわち、イノベーションとは、現状からの変化を前提としており、変化を歓迎し、ダイナミックな動的な変化を歓迎する態度が必要であるのです。

ここで、少し、哲学的・宗教的な話をしてみたいと思います。
皆さまは、なぜ、この地球に季節の変化があり、様々な気候の土地があり、様々な人種があり、様々な文化を持つ国家や地域が存在するのか?考えたことがあるでしょうか。

この世界に、人種、人格、言語の違い、風習の違い風土・季節の違いがあることによって、様々な争いなどが起こるのであるから、むしろ、全て同一なものであれば平和な世の中になるのにと思われる方もいるのではないでしょうか?
しかしながら、私は、そのような様々な違いがあるからこそ、お互いに刺激を与え合い、自分とは異質なものを知ることによって、自らを客観視できるようになるし、異質な存在を知ることによって、自らの思考、考え方を見直し、発展させることができるのだと思うのです。
すなわち、自らと違う存在、自らの認識への刺激、変化というものが、人間や、森羅万象に対して進化を促すものであると思うのです。

季節の変化一つとってみてもそうです。日本と言う国は非常に恵まれた国であると思います。それは、理由は様々ございますが、一つは、春夏秋冬の四季の変化がはっきりしているということでございます。
私は、季節が変化することによって、自らの思考、認識に様々な変化をもたらしていると感じることがあります。おそらく、季節の変化がなければ、文明の進化速度はもっと遅くなっていたのではないかと感じるのであります。やはり、季節が移ろいゆく中で、自らの思考、気づきの中に様々な刺激があり、思考をより深めることができるのであると思うのです。

そのように、神様は、この地球に、季節の変化、気候の異なる国や地域、人種、文化、文明、歴史、言語の異なる国や地域をつくることによって、人間そして、森羅万象に対して、進化、成長、学びの機会を与えてくれているんだと思います。そして、少し大きな話になりますが、この宇宙に地球のような人類に似た生物が存在する星が存在するとしたら(著者はそう信じるが)、そのような星は、多分にこの地球とは、文明、環境など、様々なことが異なると思われるので、未来において、そのような星と交流する機会があれば、地球文明はイノベーションが起き、進化、発展するものであると信じております。

Faust