2015年10月22日(日)

イノベーションに必要なこと

イノベーションをするには、過去の考えを捨て去らなければならない。
つまり、過去を生きるのではなく、未来に生きなければならないのである。
そこで、障害になるのが、過去の成功の記憶、過去の成功の方法などである。
「このやり方で成功した」「このやり方でうまくいった」という成功体験を捨て去ることができずに、もはや、そのやり方では発展できないことがうすうす気づいてはいるのに、目先の成果だけを追い求めるあまり、過去のやり方を捨てることができないのである。

これは、以前、このブログ内で自転車の補助輪の話をしましたが(「補助輪を外してより遠くまで行こう」参照)、まさに、過去の成功の象徴である、補助輪を外すのが怖くて、現状に甘んじていることと同じなのではないでしょうか?

そう、今こそ、補助輪を外してより自由な世界に羽ばたくなくてはならないのです。
そうすることで、より広い世界、さらなる発展へとこぎだして行けるのであります。

また、今のやり方ではうまくいかないことが分かっているとき、過去、あのやり方で成功したというやり方を再度蒸し返してくるということもあります。

確かに、それで成功しないとは限らないですが、過去と現在とは、外部の環境、自らの置かれた環境、自らの組織が置かれた環境は日々刻々と変化しているのであります。

その意味で、過去のやり方で成功する確率は小さいのではないでしょうか?
※もちろん、過去から智慧を学ぶと言うことはとても大事ではある。

変化が必要とされているとき、イノベーションが急務であるとき、必要なのは、今までにはない考え、アイディア、方法などではないでしょうか?
それは、全く、この世で初めての考えである必要はなく、過去、どこかの誰かが、また、どこかの組織で成功した考え方、方法から学ぶということがとても大事であると思うのです。

その意味で、日々、様々なことを学び、智慧を蓄えるということは、大切なことだと思います。

そうしないと、新しい発想などというものは、そう簡単に湧かないと思うのです。

学びということは、もちろん、本を読んだりすることは中心ではありますが、人と会い話を聞いたり、映画を見たり、様々な経験をしたり、セミナーに参加したり(例えば、占いが好きなら、占いのセミナーに参加したり)など、そうした、日常の生活だけでは得られないものを経験するなりすることが、アイディアの源泉になるのではないでしょうか?

そうして、日々、自らをイノベーションしていくことが、発想の源泉になり、組織のイノベーションの源泉にもなると思うのです。

Faust