2015年12月3日(木)

~ネックは何か?~

悩み、問題には、必ず、原因がある。

その根本原因を解決するのは、難しい場合もあれば、簡単な場合もある。それは、当たり前である…。

しかし、一番大事なのは、その“根本原因を見つける”ことである。
それを見つけることができれば、解決策はいくらでもあるし、その解決が非常に難しい場合でも、様々な人の協力や、智慧を結集して、解決することは出来ないわけではない。

そして、往々にして、根本原因ではないものを、原因と思いこむことがある。

例えば、果物の「りんご」を大量に知人にもらい、その「りんご」をどうしようか?悩んだ場合、
他の人にあげたりしてもよいが、もらった手前、全てあげるわけにはいかないし、早く食べなければ、腐ってしまう。

その時に考える、別に毎日食べればいいじゃないか?
でもなぜか、気が向かない。その原因は何か?

最初は、丸丸一個食べると、お腹が一杯になってしまうからか?
もともと、「りんご」がそれほど、好きではないのか?などと考える。

しかし、真の根本原因は、「りんご」の皮を“包丁”で剝くのが面倒なことだった。
そこで、解決策としては、人参や、ゴボウの皮を剝くために買った、ピ―ラ―を使うことだった。
そうしたら、「りんご」を食べることがおっくうでなくなった。

本当に小さなどうでもよい話だが、こういうことはあると思います。

また、通販で、本棚を買おうとしたとき。
本が沢山あり、置く場所がないので、早く買わなければならない時、
でも、なかなか買う機会を持てなかった時。
原因は、そもそも、部屋に置く場所がないからか?
などと考える。

しかし、真の根本原因、ネックは、本棚を組み立てるのが面倒なためだった。
解決策は安価な電動ドリルを購入し、組立を簡単にすることだった。

ということもあろうかと思います。

これは、経営の話とは、特に関係ないように思えますが、結構こういう単純なことが、ネックとなり、悩みや、問題となってたりすることがあるのではないでしょうか?

例えば、ある歯医者で、なかなか顧客が増えないとき、経営者が、、最新の機器を導入すれば、必ず顧客が増えるはずだ!
また資金を投入し、内装を綺麗にしたら、必ず顧客が増えるはずだ!などと考える。
しかし、顧客の真なるニーズは、早く診察し、治療してもらうことだった。
ネックは、待ち時間が長いことだった。
などということもあるのです。

このように、以外と、原因は、単純で簡単なことであり、解決策もそれ程難しいものではない場合というものもあると思います。
※もちろん、取り除くのが、困難なことがネックで、解決策も困難な場合もある。

Faust