2015年6月6日(土)

人は誰でも、“運命の赤い糸”に憧れる。
“運命の赤い糸”は本当にあるのか?
自分にとっての“運命の赤い糸”でつながれた人は本当にいるのか?
そして、いるとしたら、それは誰なのか?
それを巡って、数々のドラマ、愛憎劇がこの地球上の中で、日々繰り返されている。
誰もが、ドラマティックな運命の人との出会い、恋愛、そして結婚に憧れる。

神様はなんでこんなに意地悪で、じれったいのだろう?
運命の人はこの人だと教えてくれさいすれば、こんなにもんもんと苦しむことも迷うこともなく、もっと大事なことに人生の時間を専念させることができるのに。

残念ながら、この問いに関しては、答えを出すことはできない。
もし、これに答えを出してしまっては、おそらく、人生の中の色どりや、ある意味での楽しみ、喜び、悲しみ、そういった人間にとって大切な何かを忘れてしまいそうな気がする。

そして、僕は、“運命の赤い糸″は必ず存在すると信じる立場をとるし、そういう立場を取るべきであると考える。
理由は単純である。それは、“運命の赤い糸”がない人生なんて全くロマンティックではないし、夢も希望も面白みもない人生だと思うからである。
そんな人生嫌だ!!

ゲーテの代表作の中に、「若きウェルテルの悩み」というものがある。
若きウェルテルが、人妻のシャル・ロッテに死ぬほどの恋をして、最後は・・・(この先は読者の楽しみをなくさないために割愛する(笑))
フランスの英雄ナポレオン・ボナパルトも、この小説をこよなく愛した。
そして、世界中の恋する青年、いや、青年のみならずあらゆる年代の恋する心を忘れない人々の心を慰め続けているのである。

余談だが、あの代表的菓子メーカー、ロッテのキャッチコピー、
「お口の恋人 ロッテ」は
このシャル・ロッテにちなんだものである。
僕は、たったこれだけの理由により、この会社は永遠不滅であってほしいと思う。

おお!愛しのシャル・ロッテよ!永遠であれ!!

Faust