~金の成る木~

組織には、「金の成る木」が必要である。

組織を継続的に維持・発展させていくためには、必ず、「お金・資金」が必要になります。

それは、様々な原材料費であったり、従業員の給料などの人件費だったり、建物のレンタル料や、光熱費など、その他もろもろですが、組織を現状維持すること自体にもお金が必要で、

さらに、発展させるとなると、設備投資や、研究費、さまざまな投資のための費用が必要になってくるのです。

そして、発展のための投資に必要なものが「純利益」、平たく言えば「利益」になるのです。

経営学者のP・F・ドラッカーは、
「企業の利益は発展のためのコストである」
と言っておりますが、「利益」がなければ、組織を発展させることができないのです。

つまり、

原材料費、人件費、家賃、光熱費、借金の返済などは、ただの「コスト」
であり、
「利益」が使われる、設備投資や、研究費などは「発展のためのコスト」
なのです。

そこで、組織にとって必要なものは、
「金の成る木」
つまり、利益を生み出すことのできる商品、サービス、事業部門なのです。

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ここは、ある意味で事業の基本であるのではないかと思います。

一般的な企業であれ、非営利組織であれ、組織が存在し、継続し、発展していくためには、必ず「利益」が必要になるのです。

ドラッカーも「どんな大天使が組織を運営しても、必ず利益が必要になる」と言っております。

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

つまり、「資金、お金、利益」は組織維持、発展のために必要な必要条件であるのです。

たとえ、崇高な理念を掲げている組織であっても、お金がなければ消滅してしまい、その崇高な理念を成し遂げることができなくなってしまうのです。

これは、人間一人一人の生活を考えてみてもそうです。

お金が無ければ、生活していくことができず、社会に対して、有益なことをなしていくことはできなくなります。

たとえ、どんなに、「世のため人のために」と頑張ってみたとしても、お金がなければ、ただのお題目に過ぎず、結局、他人様に迷惑をかけながら生きていくことになるのです。

これは、少し厳しいことで、無情な話のように感じるかも知れませんが、
これが現実なのです。

しかし、一般的には、「世の中に対して、有益なもの、役に立つもの、必要とされるものやサービス」を提供していれば、必然的に利益を生み出すことができて、お金が集まってくるものなのです。

もし、自分が今、「世の中に必要なものやサービス」を提供しているにもかかわらず、利益を生み出せていないのであれば、
客観的に見たら、「世の中に不要なもの」を提供していて、自己満足に陥っている場合か、

他のコストがかかり過ぎて(原材料費や人件費や、光熱費などの経費)、差し引きすると利益を出せていないという場合があると思います。
※この場合は、顧客に提供する物やサービスの質が落ちないように、コストカットをすることで、改善することができる。

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このように、個人でも、どのような組織でも、必ず継続させ、発展させるためには、「資金」「お金」、「金の成る木」が必要なのです。

Faust