新・イノベーションと企業家精神①~発明家はアイディアを生み出し、企業家は『事を行う』~
「発明家はアイディアを生み出し、企業家は『事を行う』」
これは、ジョセフ・A・シュンペーターが、
その著書「企業家とは何か」の中で言っている言葉であります。
「企業家精神」「起業家精神」という言葉、
そして、イノベーションという言葉が流行っております。
企業家とは何か?
シュンペーター、そして、P・F・ドラッカーは、「『企業家』とは、イノベーションの担い手である」
と言っております。
そのような意味で、『企業家』とは、リアリスト、現実主義者でなければならないと思います。
それは、現実的に、責任を持ち、行動を起こし、イノベーションをして、成果を出していかなければならないからです。
それと同時に、『企業家』は、理想家でなければならいと思います。
それは、イノベーションを起こし、成果を出すのは、理想、志を成し遂げるためであらねばならないからです。
つまり、『企業家』は、「理想家」であると同時に、「現実主義者・リアリスト」でなければならないのです。
「理想家」と「現実主義者」は、、一見、相矛盾するもののようです。
しかし、それは、時間というものを経ることによって、融合していくことができるのです。
つまり、未来に対しては、「理想家」でなければなりません。
そして、現在に対しては、「現実主義者・リアリスト」でなければなりません。
未来に対して、「現実主義者」であれば、大きな事業を成し遂げることはできません。
また、現在に対して「理想家」であれば、浮き足たったことしかできず、現実的に何もなしえることは出来なくなります。
それは、このようなことです。
未来には、高い山の頂上にいることを理想としながらも、
今、現在は、今いるこの大地を踏みしめ、山の頂上に向かって、次なる一歩を確実に歩まなければならないのです。
そうしなければ、未来にその高い山の頂上に到達することはできないのです。
『企業家』とは、社員の中、組織の構成員の中に、こうした、『企業家』、イノベーションの担い手としての企業家を多く持ち、
「未来に対しては、大きな理想、志を持ち、今現在にたいしては、現実主義者であり、確実に次なる一手を打っていく」
そうした人材が多くなることで、その会社、組織が発展しないことはない!
むしろ、大いに発展する!
ということが言えると思います。
Faust