2016年3月6日(日)

レッド・オーシャン(血の海)から、ブルー・オーシャン(青い大海原)へ!

1.レッド・オーシャン戦略

レッド・オーシャン戦略とは、同じ業界・業種の中で、熾烈な競争をして、どちらかが、潰れるまで、または、自分以外が潰れるまで争うという戦略であり、まさに、「血の海」になるような戦い方である。

Embed from Getty Images

例えば、家電業界であれば、スマート・フォン、テレビ、レコーダー、小型オーディオプレーヤーや、ノートPCなどでも、日夜、しのぎを削る戦いが繰り広げられておりますし、
自動車業界、ホテル業界、アパレル業界など、ありとあらゆるところで、弱肉強食の世界が展開しております。

この場合、やはり、長期戦になればなる程、体力のある大企業などの、強い者が勝つ!ということになり易く、中小企業など相対的に弱い所は、撤退か、もしくは倒産してしまうという結果になります。

もちろん、消費者(カスタマー)としては、強者つまり、製品や、サービスが優れているところが生き残り、
弱者つまり、製品やサービスが劣っているところが淘汰されていくということは、良いことではあるし、それが、資本主義の宿命でもあります。
※必ずしも、製品や、サービスの優勝劣敗という訳ではなく、熾烈な価格競争により企業体力が底を尽き、倒産してしまうということもある。

2.ブルー・オーシャン戦略

レッド・オーシャン戦略に対する、もう一つ戦い方は、ブルー・オーシャン戦略と言うものです。

ブルー・オーシャン戦略とは、平たく言えば、「青い大海原を行く」ような戦略であり、
同じ業界・業種でありながら、圧倒的な差別化により、他の追随を許さず、その差別化された分野では、敵なしのような状態、大海原を悠々と航海するような状態のイメージです。

Embed from Getty Images

この状態にあるものは、例えば、一昔前で言えば、iPhoneは、スマートフォンの先駆けでもあり、発売当初は、間違いなくブルー・オーシャンの状態であったと思いますし、Microsoftなども、Windowsという、標準化をコンセプトとしたOSとして、ブルー・オーシャンなのではないでしょうか。
また、理容業界では、「10分、1,000円カット」というサービスも、差別化という意味でブルー・オーシャンなのではないでしょうか。

では、この、ブルー・オーシャンを悠々と航行して行くためには、何が必要なのでしょうか?

はやり、それは、イノベーションであると思います。つまり、革新が必要であるのです。世の中に、新たな付加価値のあるものを提供するための、イノベーションが、レッド・オーシャン(血の海)から、ブルー・オーシャン(青い大海原)へと導く船であるのです。

そして、そのイノベーションとは、日々のイノベーションの中から生まれるのであります。

日々、考え、考え、考え、様々な情報を入れ、学びつつ、それを現実的な付加価値に変えていかなければならないのです。
そして、人々のニーズ、または、潜在的なニーズを形にし、新たな市場を、フィールドを切り拓くのです。
つまり、日々の努力の結晶が青い大海原への航路となるのです。

さあ、ともに、ブルー・オーシャン、あの青々とした大海原へと、船をこぎだしましょう!

Faust