マイクロヒット戦略!

マイクロヒット戦略という言葉があります。

これは、大ヒット&ロングヒット商品を出すことを考えるのではなく、小さなヒットを次々と出して、総合して大きな収益と安定化を図るという考え方であり、その小さなヒットを生み出す過程で、ある特定の小さな範囲の層のニーズに焦点を合わせる(ターゲッティングする)ことが必要だということです。

この考え方を掘り下げていくと、個人においても、組織においても非常に強いものができるのではないかと思います。

1.ある特定の小さな範囲の層のニーズに焦点を合わせる(ターゲッティングする)

マイクロヒットさせていくためには、そのヒットさせたい商品なり、サービスを必要としてくれるまたは、必要とするだろう人の存在が無ければ、そもそもマイクロなヒットすらもしません。

しかし、その特定の小さな範囲の層のニーズに応えることができれば、少しではありますが、必ずヒットはします。
ここは、マイクロヒット戦略の強みではありますが、大衆受けする商品・サービスでは満たしきれない、小さな範囲のニーズを満たしてあげることができるのです。その意味で、これは、ニッチ戦略の一つであると思います。
そして、そのマイクロなヒットをたくさん打っていく中で、ロングヒットや、メガヒットの商品・サービスが出てくるのであります。

例えば、紳士靴であれば、底に大きな通気性の高い穴が開いて、蒸れないが、雨の日は履けない革靴などがありますが、これは、確かにビジネスマンなどであれば、一日中革の紳士靴を履くと、蒸れますし、それが原因で水虫にもなってしまいますよね。そういったニーズに焦点を合わせたものだと思います。

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また、特定保健用食品(トクホ)に指定されている、ノンアルコールビールなども、毎日ビールが飲みたいが、健康への影響が気になる人には、ニーズを満たすものになっているのではないでしょうか。

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2.小さなヒットを打ち続けて、総合的に大きな成果と、安定化を得る

そのように、ニッチなニーズに合わせた、小さなヒット商品を多数打ち続けると、中には、メガヒットするものや、ロングヒットする商品やサービスが生まれることがあるのです。

大切なことは、弾を打ちつづける、商品や、アイデアを市場に放し続けることが大事であり、ある意味で、そのまだ、小さなヒットしか出さないかもしれない商品という子供が、いつか大金や、大きな成功を生み出すものになるかもしれないのです。

そして、その小さな金のなる木、小さ子どもは、数多く作っていくことが大切で、そうすることで、たくさんの成功の元、たくさんの収入源が確保され、組織的にも、個人としても、強い組織、強い個人になっていくと思います。

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たくさんの種をまけば、その中で、実るものと、実らないものがあり、ある種は、大いなる果実を実らせるかもしれないのです。
しかしながら、先ず、種をまかなければ、そして、より多くの種をまかなければ、肥沃な土壌に落ち、良い環境で育ち、たくさんのおいしい果実を実らせる大木は出てこないのです。

では、そのように、たくさんのマイクロヒットを生み出していくにはどうすれば良いのでしょうか?

それは、日々、学び続ける、考え続けることであると思います。
その、マイクロヒットを生み出す根源は、やはり人であるので、やはり、一人一人の人が、様々なものを学び、それを世の中の付加価値に変えていくことが重要なのではないでしょうか。

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(参考文献:かんき出版、廣瀬知砂子著、『売れる企画はマイクロヒット戦略で考えなさい!』)
Faust